ライフスタイルが変わる時

IT業界は女性の割合が少なく、10%から20%未満、といったところです。特に技術者というと理系になるので女性が少ないのは変なことではないかもしれませんが、何よりIT業界の労働環境や体制が、女性を遠ざけている原因の一つかもしれません。
技術者は顧客から仕事を依頼されてその仕事をこなします。それには納期があり、もちろん絶対に守らなければならないものです。
ですので、その納期を守るために必死に働かなくてはなりません。会社に寝泊まりをしたり連日連夜徹夜をこなしたり・・・と、とても大変です。

なぜこんなに大変なのかというと、IT業界の基本的な仕事は受注という下請けになります。IT関連会社は1社ではありませんから、当然価格競争が起こります。
より安くより品質のいい会社にみんな仕事を頼みたがるので、価格を下げて競争せざるを得ないのです。そうして、さらにより安くより速く仕事が出来るところ、となっていくので、必然的に現場無視の納期になったりしてしまうのです。

それでもやらなくてはならないので、技術者たちは必死にやるのですが、こうした大変な仕事であるので女性のライフスタイルが変わる結婚、出産した後のことを考えると正直難しい、というのが本音のようです。
そこで、家庭との両立は家族の理解や協力が必須になります。しかし実際にはライフスタイルが変わると退職する人が多く、モデルケースが少ないのも問題です。
今後は少子高齢化で労働力がますます足りなくなってくるので、女性が働きやすい環境を整えるのも必要なことだと思います。

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